Ultimate2.0の特徴で書きました通り、このロボットキットで10個のモデルを組み立てる事が出来ますが、いくつかは、Makeblock社の他のロボットキット、mBotの機能拡張アドオンパンクや、mBot Rangerの3モデルとほぼ被るモデルが存在しています。
私の方では、Ultimate2.0ならではのモデル6種類(バーテンダーロボ、アームタンク、カメラドリー、3DキャプチャーA・B、カタパルト)を順番に組み立ててレビューしていきたいと思います。ちなみに、今回レビューするバーテンダーロボットの組み立てに3時間かかった影響で、心がほぼ折れているので、6モデル全てを組立てレビューするかどうかは、不透明です(笑)
mBotやmBot Rangerとは組立の難易度レベルが全く違う!
Ultimate2.0は、価格もmBotやRangerと違ってかなり高価ですが、それ以上に、組立の難易度がかなり変わりまーす。
私の場合、一番最初に、バーテンダーロボットを組立ましたが、寸切りネジでシャフトを固定するだとか、歯車の噛み合わせを調整しながら、尚且つ、機構部品の角度を気にしてネジ止めするという、大人でもちょっと苦労する位の本格派です。
もちろん、Ultimate2.0の日本語の取扱説明書、組立説明書は、かなり丁寧に作られているので、初心者でも迷う事は無いと思います。例えば、このように、似たようなパーツの区別が出来るように原寸大の部品図がついてます。
また、例えば、Ultimate2.0のバーテンダーロボット以外、アームタンクとかもそうですが、エンコーダーモーターのコネクタの位置と、モーターブラケットの位置とか結構重要ですが、その辺りは、しっかり注意書きで記載されているので、しっかり読んでいけば、大丈夫です。LEGOみたいに、絵だけで説明という感じではないです。
だけど、その組立自体の難易度が違うっす。個人的には、小学校高学年でも、大人の補助が無いと、厳しいかなという気もしますが、他の方々はどう感じてらっしゃるだろうか。
Ultimate2.0、バーテンダーロボット組立の最大の難所
組立の最大の難所は、このエンコーダーモーターと、歯車の嚙合わせを調整しながら、尚且つ、歯車の角度を75°に調整するという部分。これ、慣れていない人だと、結構苦労しますよ。私ここで20分くらい格闘しました(笑)

※出典:Ultimate2.0同梱の組み立て説明書より


この箇所さえクリアすれば、あとは、ネジを止める際の穴位置を気にしながら組み立てていけばよいので。時間はかかりますが、苦労するという感じではなかったです!
Ultimate2.0で多用される「寸切りネジ」
寸切りネジは、シャフトの位置を固定する為に、シャフトカラーや、カップリングという丸い部品ともにたびたび登場します。

左から、寸切りネジ用工具・寸切りネジ・カップリング
Ultimate2.0では、特にアームタンクロボットで寸切りネジが多用されます。細かい作業になりますので、集中力が養われるでしょう(笑)
MegaPiにはモータードライバーを自分で取り付ける
mBotの制御基板であるmCoreや、mBotRangerの制御基板であるAurigaは、基本的には、いじらずにそのままRJ25ポートにケーブルを接続するだけですが、Ultimate2.0の制御基板であるMegaPiは、自分でエンコーダーモータードライバーを挿し込んだり、RJ25ポートのシールド基板を挿し込んだりする必要が有ります。Bluetoothモジュールももちろん、自分で挿し込むタイプですね。制御基板と固定する為のプラスチックの台座をしろいプラスチック製のリベットで留めます。
こうしてやっと完成した、お馴染みのバーテンダーロボットの外観です。

操作は、アプリかmBlockプログラミングで
Google playやAppstoreでは、Makeblock社の各種アプリが公開されています。その中で、唯一、Ultimate2.0に対応しているアプリが「Makeblock」です。このアプリでは、Ultimate2.0の10モデルをBluetooth通信で、リモコン操作する事が出来ます。
アプリでリモコン操作した動画が、こちらです。Makeblockの公式動画のようにいい感じでグラスに注ごうとしましたが、失敗してしまいました。グラスの設置位置をミスった気がします。
Ultimate2.0は、当然のことながら、PCのソフトウェア、mBlock3.0でプログラミングする事も可能です。mBlock3を立ち上げ、「制御ボード」にカーソルを合わせると、下の画像のように、Ultimate2.0(MegaPi)という項目が出てきますので、そこを選択すると、ロボットブロックの部分がUltimate2.0(MegaPi)プログラム用のブロックが出現します。mBotやmBot Rangerと比べると、エンコーダー付きモーター、ステッピングモーターなど、モーターの制御ブロックがたくさんならんでいますね。
バーテンダーロボットも、エンコーダーモーターをポート1~3に接続しているので、それを制御して、このような動きを簡単に作る事が可能です。
ブログラムとしては、至極単純なこんなもので動かしています。超音波センサーとかをつければ、人に近づいてグラスに飲み物を注ぐみたいな事もできますよね。このバーテンダーロボットをトラックに見立てれば、荷物を降ろすみたいな動きもすることができますよー。