mBotの始め方最新版を掲載しています。

2020年の最新状況も踏まえ、mBotを始める際の手順や、説明書には書いていない注意事項・mBlock3からmBlock5へ移行すべき理由やその際の注意事項・トラブルシューティングを書き足して、以下のページにパワーアップ再掲載しています。
特に最新のmBlock5での解説になっていますので、これから、mBotを始める方は、是非、そちらも合わせてご覧ください。
【完全版】mBotの始め方 ーmBlock5対応ー
mBlock5でmBotプログラミングを始める前に知っておきたい4つの事項

mBotとは?

 中国のMakeblock社が提供するSTEM教育向けロボット教材です。プログラミングを学ぶだけでなく、金属のパーツを組み立てながらロボットや動くメカの構造も学ぶことができます。

 主に、プログラミングを学ぼうとする子供向けに作られていて、スクラッチと呼ばれるビジュアルプログラミング環境をベースとしたツール「mBlock」でプログラミングをします。

 mBotを制御基板は「mCore」と呼ばれ、Arduino互換の為、ArduinoIDEでプログラミングをする事も出来ます。つまり、ビジュアルプログラミングでは物足りない大人、ビジュアルプログラミングを卒業した中高生でも、C言語ライクなAruduinoIDEを使って、引き続きプログラミングの勉強をする事が出来ます。mBlockについてはこちらのページもご参照ください。

 また、mBotの対象年齢は8歳以上で、さらに上位機種として12歳以上対象のmBot Rangerや、15歳以上対象のUltimate2.0があります。上位機種に進むにしたがって、よりたくさんのセンサーや、モーターを動かすような本格的なロボット製作をすることも可能になります。Makeblock社は、このmBotシリーズを、STEM学習の為のロボットDIYプラットホームと位置付けて入るようです。

このページでは、mBotの特徴を見ていきたいと思います。

尚、既にmBotをお持ちの方は、2020年最新版のmBlock5ではじめるmBotに、mBotを始める際の手順や、説明書には書いていない注意事項・トラブルシューティングを掲載したこちらの記事もご参照下さい。
【完全版】mBotの始め方 ーmBlock5対応ー

特徴1:簡単だけど奥が深い

■38種類のパーツをドライバーを使って組み立てる

mbot分解写真

※出典:Makeblock社HP https://www.makeblock.com/

 基本セットには、金属製のフレーム、ネジ、モーター、Arduinoというオープンソースマイコンボードと互換性のある電子基板「mCore」、38種類のパーツがあり、ロボットの構造やセンサーの仕組みを学びながら、約30分~60分で組み立てができます。

参考記事:mBotの始め方1-組立&動作確認編ー
参考記事:mBotの始め方2-プログラミング準備編ー

 入力デバイス(センサー)としては、ラインフォロワーセンサー・超音波センサー・光センサー・赤外線受信器(送信機もあり)を搭載しており、黒線の上を走らせたり、障害物を回避したり、明るさを検出させたりして遊びながら、いつの間にか、プログラミングの概念が分かるようになっています。応用次第で活用の仕方は無限大です。

参考記事:超音波センサーを利用した衝突回避プログラム
参考記事:ラインフォロワーセンサーを利用したライントレース走行
参考記事:mBot2台をIR(赤外線)通信で会話させる

 にもかかわらず、mBotの組み立ては超簡単です。本体セットに付属の説明書みれば、小学生でも簡単に理解して、組み立てることは出来ますし、さらに、iOS , AndroidにはMakeblockアプリがあり、そのアプリで、組立方法の3D画像で、組立方法をさらに直感的に確認する事が可能です。↓の動画参照。

※出典:Makeblock社 HP https://www.makeblock.com/

※ちなみに、上位モデル、mBot Ranger、Ultimate2.0になって来ると、組み立てもかなり手ごたえというか、難しさがあって、小学生だと少々厳しくなってくる気がしますが、中高生・大人になると、その位がちょうどよくなってくるでしょう。かなり楽しめるし、手こずるので、飽きません。

参考記事:mBot Rangerの特徴
参考記事:mBotとmBot Rangerの違い
参考記事:Ultimate2.0 の特徴 
参考記事:Ultimate2.0 アームタンク組み立てレビュー

■拡張性が半端ない

mbotは拡張性の高いロボットプログラミングツール ※写真:Maleblock社HPより

※出典:Makeblock社 HP https://www.makeblock.com/

 mBotは、基本セットでも十分に楽しめますし、プログラミングの基礎を学びながら、様々な遊び(学び)をする事が可能です。でもそれだけではありません。

 mBotの心臓部である、電子基板「mCore」には、4つの拡張ポートというのがついています。

参考記事:mBotの制御基板「mCore」で利用できるセンサー

 Makeblockは、100種類以上の電子モジュール(センサーだったり、文字を表示させたるLED etc..)を用意していて、それらの電子モジュールを、ポートに繋げてプログラミングをすれば、基本セット以外の機能を使って応用の遊びや勉強をする事が出来ます。
※mBotの電子基板「mCore」で、全てのモジュールが対応できず、一部の拡張モジュールは、mBot Rangerや、Ultimate2.0じゃないと動作させる事ができません。

※本体セットにはついていませんが、Makeblock社が提供するLEDマトリクス基板をつけて「顔」のプログラミングも出来ます。※出典:Makeblock社 HP https://www.makeblock.com/

参考記事:mBot にLEDマトリクスを取り付けるレビュー

Makeblockは100種類以上の電子モジュールが用意されてます。

※出典:Makeblock社 HP https://www.makeblock.com/

■アドオンパック

mBotの機能を拡張させるためのアドオンパックは、3種類用意されています。日本でもアマゾンなどで簡単に購入することが可能です。

1、Six-legged Robotセット
こちらは、mBot本体、基本セットにあるタイヤを6本の金属フレームに変えて、虫とか変えるみたいな動きを出来るようにするものです。追加のセンサーは付いていないので、機構を追加で学びたいという人には良いかも知れません。

2、Servo Packセット
mBot本体についているモーターは、単純に回転(前回転・後回転)するギヤモーターですが、この拡張パックには、位置(角度など)を制御する事が出来るサーボモータがついていて、色々な部品の角度を変える等のプログラミングをする事が可能になります。ちなみに、よくある人型ロボットの滑らかに動く関節部分にはサーボモーターが内蔵されています。

参考記事:サーボパックのレビュー

例えば、サーボモーターの制御と、超音波センサーでの距離検知プログラムで↓のような動きのロボットを作成できます。

3、Interactive Light & Sound セット
光検出センサーや、音声センサーを付けて、暗い所でライトを照らすとライトに向かって走るプログラムを組んだり、音を鳴らすと反応して、LEDを光らせるなどのプログラムを作る事が出来ます。
このセットは、センサーで何かを検知すると、アクチュエーター(LEDなど)で、何かアクションを起こすという、IoT(Internet of Things)の基本であるinput-outputの仕組みが直感的に学べます。

参考記事:Interactive Light & Soundのレビュー 

 

例えば、音声センサーで音の大きさを検知して、↓のような動作が可能なプログラムを作ることが出来ます。

■LEGOと互換

 私個人としては、LEGOと互換性が合っても、うーん。。と思ってしまいますが、確かに、LEGOを既に持っているご家庭であれば、オリジナルのmBotが創作できそうです。
ちなみに、国内のロボット教室でオリジナルで利用されているLEGOのようなブロックロボットキットは、LEGOとは微妙に穴位置が違うみたいなので、互換性ないです。

 私は、プラットフォームごとに壁を作っているのを見ると、ユーザーへの愛がないなあ、思ってしまタイプです。そういう意味では、Makeblockはレゴ互換=LEGOユーザーでも楽しめるという姿勢のMakeblock社は、ユーザーフレンドリーな方だと思います。まあ、LEGOのユーザーの関心を惹きたいという側面もあると思いますが(笑)

mBot レゴ用の穴画像

mBotの基板ケースの上面には、LEGOブロックが取り付けられる凹凸がありますね。

mBot&レゴブロック取り付け画像

5歳の娘に渡すと、こんな感じの合体をさせました。

特徴2:Scrach3.0ベースのビジュアルプログラミング ソフトウェア「mBlock5」

 Makeblock社からは、mBotを使ってプログラミングを学習する為、Windows,Mac 用のソフトウェアと、Andorid,iOS用のアプリが無料で提供されています。また、Makeblock社は、mBot以外の教育ツール(Codey Rocky・Neuron・Halocode)も提供していて、その為のソフトウェアも無料で使えます。

 どれも、基本的には、スクラッチ(2.0または3.0)をベースとしたビジュアルプログラミングをするソフトウェアです。
ブロックでのプログラミングを学びつつ、そのスクリプトをArduino言語に変換できる機能を持っています。

 mboをでロボットプログラミングをするという事は、スクラッチの操作が自然に身に着きます。仮にお子さんのクラスで、スクラッチでプログラミングを勉強している友達がいれば、子供同士で、共通の話題にもなるでしょう。

 さらに、もっと、本格的にプログラミングやロボットの勉強をしたいという事になれば、Arduinoというオープンソースのハードウェア開発環境に移行していく事も出来ますので、継続的に学んでいく事が出来ます。

 親の視点からすると、この点は、かなり重要だと私は思います。あまり、他の教育ツールと互換性のないロボットキットで始めてしまうと、閉じた世界で学習をすることになります。

 そのキットでロボットの勉強は出来るかも知れませんが、さらに先に進みたいといった場合に、そのツールが使えなくなる可能性が出てきて、その時にまた、違うロボットキット等を買わなければいけないはめになります。

 買って済むならいいですが、その他のロボットキットの使い方から学び直さなければならないのは、子供の当人としては苦痛に感じるかも知れません。

 ハードウェアを、「mBot」を使うという事を前提にした場合、現時点で有効なソフトウェアは、「mBlock3 for PC」「mBlock5 forPC」「Makeblock APP」「mBlock Blockly」の4つです。

 プログラミング学習という事であれば、PC版のmBlock for PCがお勧めで、さらに、mBlock for PCには、mBlock3(Scrach2.0ベース)と、mBlock5(Scrach3.0)というのがあります。mBlock3が旧版で、mBlock5が新版です。

 市販のテキストでは、旧版のmBlock3をベースにしたにものが多いですが、2019年1月にmBlock5が正式にリリースされ、今後は、mBlock5がMakeblock社のメインサポートソフトになると思います。いや、思いますというより、間違いなく。なので、mBlock5 for PCを使いましょう。

 このサイトも、mBlock3で解説しているページもありますが、順次、mBlock5の情報に切り替えて行く予定です。

mBlock5のダウンロードページ

mBlock5 for PC

※出典:Makeblock社 HP https://www.makeblock.com/

 「mblock5 for PC」は、mbotだけじゃなく、mBot Rangerや、cody rocky、電子ブロックNeuron、教育用シングルボードコンピューターのHalocodeにも対応しています。
Codey Rockyの場合は、IoTやAIの概念も学べるような、より先進的な教育ロボットになっています。(mBotのような組み立て式ではありません)

参考記事:CodeyRockyの特徴1
参考記事:CodeyRockyの特徴2
参考記事:CodeyRockyの特徴3
参考記事:
Halocodeで電子工作・プログラミングを楽しみながらIoTを感じる

 尚、Makeblock社の製品以外にも、Microbitや、Arduinoなどの他社の教育用シングルボードコンピュータのプログラミングソフトとしても対応しています。こういうの良いね!

mBlock5のデバイスライブラリ画像

Makeblock製品以外も対応するmBlock5

■Makeblock APP

※出典:Makeblock社 HP https://www.makeblock.com/

Makeblock APPは、Android,iOSのスマートフォン、タブレット用のアプリです。機能としては、

1、タッチ操作でのドラック&ドロップで、簡単にプログラミングが出来る

2、組立方法が3Dで確認できる

3、ロボットコントローターとして、アプリでmbotを操作することが出来る

 また、対応しているハードウェアは、mbotの他に、mbot Ranger/Ultimate2.0/Airblock/Cody Rockyがあります。アプリの動作も軽快で、かなりよくできたアプリだと思います。ちなみに、スマホ画面でコーディングするのは画面小さくて、難しい、というかやらないほうがいいです。このアプリプログラミングするなら、iPadでやりましょう!

■mBlock Blockly

※出典:Makeblock社 HP https://www.makeblock.com/

 mblock Blockyは、ゲームをしながらロボットプログラミングが学べるアプリです。1日10分でビジュアルプログラミングを学び、そこで作ったコードで、mbotを動かす事が出来ます。実際に画面で指示されるプログラム課題を作成して実行すると、その通りに、mbotが動きます。課題が成功するmbotは喜ぶような動きをして、課題に失敗すると「ブブー」という音と共に、もう一度チャレンジするように画面で表示されます。このアプリもかなりよくできています。難点は、漢字はある程度読めた方がよいかな?小学校3年くらい以上だと、一人で勝手に遊びながら、学んでいく気がします。

特徴3:実は全世界で使われている

ニュージーランドでのmakeX開催画像

※出典:Makeblock社 HP https://www.makeblock.com/news-center/211547.htsml

 私が思うに、これが、最大の特徴で、LEGO以外の他のロボットプログラミングツールでは、ちょっと、まねできない事だと思います。

 Makeblock社は2011年創業の中国の会社ですが、当初から、欧米といった海外市場を中心としていて、現在は140以上の国に進出しており、2万以上の学校教育に導入されているそうです。中国・香港・日本・オランダ・米国に支社があり、売り上げの70%は本社のある中国以外から上げているそうです(今後は、中国市場に本格的に取り組んでいくそうです)。

 実際にツイッターやFacebook、Makeblock社のユーザーフォーラムなどには、世界中のたくさんのMakeblock愛好家のtipsや作品が投稿されています。

■mBotを使ったロボットコンテストの世界大会 「makex」

 2017年から開始されたmakex。日本予選も、2018年から始まりました。親として見た時、自分の子供にロボットプログラミングを学ばせたいという動機の一つになると思います。

 世界へ繋がる大会に参加し、目標に向かって頑張るという経験・体験をしてほしいと、親なら誰しも思う事でしょう。2018年9月に日本で、「makeX」の日本大会の説明会があって、参加してきた時に主催者の一般社団法人STEM教育協会のご担当者さんがおおっしゃっていたのですが、「makeX」は毎年開催される予定だそうで、そこで使われるロボットも、mBotとのことです。

 尚、makeXの各競技をクリアするには、mBotに拡張センサーなどをつける必要があります。詳しくは、makeX2018拡張パックレビューをご参照ください。

※2019年1月30日追記:2019年のmakeXの概要が発表されました。MakeX2019のテーマ 
※2019年6月19日追記:2019年のMakeX日本大会のテーマ・競技概要をアップしました。

 Makeblock社のサイトを見ると、各情報が英語か中国語で書かれているので、日本人には、まだまだとっつきにくい印象がありますが、将来的には、もしかすると、日本でも、LEGO Mindsotrmsと比較される存在にまでなる可能性もあると思っています。このサイトでも、MakeXの情報は今後も少し手厚く更新していきたいと思っています。

参考情報:世界的ロボコン「MakeX」とは?
参考情報:MakeX2019のテーマ・開催概要が発表されました。
参考情報:RGBラインフォロワーでMakeX2019攻略 基本編
参考情報:RGBラインフォロワーでMakeX2019攻略 上級編
参考情報:MakeX2019攻略 カラーセンサーを使いこなす
参考情報:MakeX2019攻略 オーディオプレーヤー使用法
参考情報:MakeX2019攻略 サーボモーターの使用方法
参考情報:MakeX攻略 障害物との距離と同じ長さを走行させる

mBotの始め方最新版を掲載しています。

2020年の最新状況も踏まえ、mBotを始める際の手順や、説明書には書いていない注意事項・mBlock3からmBlock5へ移行すべき理由やその際の注意事項・トラブルシューティングを書き足して、以下のページにパワーアップ再掲載しています。
特に最新のmBlock5での解説になっていますので、これから、mBotを始める方は、是非、そちらも合わせてご覧ください。
【完全版】mBotの始め方 ーmBlock5対応ー
mBlock5でmBotプログラミングを始める前に知っておきたい4つの事項