2018MakeXスターター部門は11個のタスクがある

MakeXスターター部門で設定されている11個のタスクの概要を解説したいと思います。基本的には、前回のMakeXアリーナパックレビュー見ていただけると大体の内容は理解できるかと思います。ここでは、もう少し各タスクを詳しくレビューしながら、その攻略法を考えてみたいと思います。

2018MakeXは基本として小学生・中学生を対象としたロボコンで、小学生部門と中学生部門で取り組むタスクの数や内容が少々違います。また、大会では、11個のタスクすべてに取り組むというわけではなく、大会前に小学生部門は独立任務4個・同盟任務2個、中学生部門は独立任務5個・同盟任務2個が発表されるという仕組みでした。

スターターは、各タスクをクリアするような動きをするようにmBotをプログラミングし、実行して自動で動かすことを前提としています。独立任務とは、1チーム(2人で構成)単独で取り組むタスクで、同盟任務とは、同じ組のもう一つのチームと共同で取り組むタスクのことを言います。

競技時間は5分なので、設定されたすべての任務(小学生6タスク・中学生7タスク)に取り組むのは難しいかも知れません。参加する子供たちは、発表されたタスクのうち、どのタスクに取り組めば、効率的に高得点が狙えるかという作戦を事前に考え、そのためには、mBotをどうやって改造して、どうやってプログラミングするかを入念に準備する必要があります。

競技する5分内で、ロボットを改造し直すことは可能です。ただPCに繋げてプログラムを修正することはNGなので、事前に改造して、プログラムしておく必要があります。当日のコンディションや、一緒に取り組む相手チームの状態など、当日にならないと分からない不確定要素があるにせよ、事前の準備・練習が得点に大きく影響する競技かなと思います。そういう意味では、MakeXの課題に取り組むというのは、ロボットプログラミングを学習する上での良い目標になるかとは思います。

独立任務 タスク1:ごみを分別する

MakeX スターター タスク ごみを分別する 画像このタスクは、上の画像の左側ににある緑、黄色、赤のスポンジ製の輪っかを、mBotを使って右側の指定の色のエリア、Y(黄色)・R(赤)・G(緑)に移動させるという競技です。中学生は、3つの輪っかのうち、1個を移動させると、30点。3つすべてさせると90点です。小学生は、1個だけ輪っかがおかれていて、それを移動させることができれば、90点だそうです。

これは、小学生の部門の一個の輪っかだけであれば、ライントレースセンサーを使って白線を走行させて、走行時間を制御すれば、クリアは出来そうですね。3つの輪っかを移動させる場合は、制御する場合は、どうやりますかねえ?3つすべてを達成させようとするなら、同じ色のラベルがあるので、そのラベルを検知したら、指定の角度に曲がって、その色指定の走行時間をプログラムする感じですかね。それとも、一回ずつ再起動させて、別のプログラムを走らせるやり方もありなのかなあ。いずれにしても、小学生部門と、中学生部門では、難易度が大分あがると思います。

 

独立任務タスク2:大気データの観測

MakeX スターター タスク 大気データ観測

大気データの観測は、上の画像にある、吊るされた輪っかを、小学生部門は落とすだけで、30点。中学生部門は、輪っかを落としてなおかつ、右の「X」と書かれた文字エリアに移動させなければ30点取れないタスクです。これも、中学生部門はえぐいですね。サーボモーターとか使ってmBotのどこかの機構に引っ掛けて移動させて、下すという動きをさせる必要がありますかね。小学生部門は落とせばいいだけなので、最悪、柱にmBotを激突させて落とすという力業でも行けるかなって気がしますが、実際に考えてやってみて、タスククリア方法が湧いてくるんじゃないかと思います。

独立任務タスク3:電源を切る(2018日本大会未設定)

MakeX スターター タスク 電源を切る 画像

電源スイッチを切るは、最初に0度方向を向いている青いバーを270度方向に向けるというタスクで、クリアすると20点です。これは、小中学生同じようですね。ただ、日本大会では設定されていませんでした。このタスクは、180度方向に向けるなら、周りにある白い線上を走らせて対応できそうですが、270度までもっていくには、白い線がないところまで走らせる必要がある気がするので、そこが難しいですね。ラインフォロワーセンサーが白の時は、そのまま走らせて、黒になったら、走行時間と走行角度の制御って感じですかね。これも、結構難しいなあ。

独立任務タスク4:煙突を取り除く(2018日本大会未設定)

MakeX スターター タスク 煙突を取り除く
これは、煙突を倒せばよいタスクなので、一番簡単かもしれませんね。20点です。2018年の日本大会では設定されていませんでした。

独立任務タスク5:火力発電所の解体

 

MakeX スターター タスク火力発電所の解体

これも、火力発電所のバーを反対方向に向けるタスクで、バーを引っ掛ける機構をつけたmBotを走らせて無理やり倒せばいいかも知れません。機構部品の取り付け方とか重要ですね。サーボモーターを使って機構部品を駆動させるやるやり方もあるでしょう。1個のバーを反対方向に向かせるだけで20点なので、効率的に3個クリアするやり方を考えれば、比較的高得点が狙えそうなタスクな気がします。

独立任務タスク6:建物の廃棄物処理

MakeX スターター タスク 建物の廃棄物処理 独立任務タスク6の建物廃棄物処理は、廃棄物に見立てた黄色いキューブが、↑の画像のように、ルール規定のエリアにおいてあり、そのエリアから、キューブを移動させる競技です。1個移動させると20点、3個全部移動させると60点です。上の3つの黄色いキューブを、1つのスクリプトですべて移動させるにはどうしたらいいですかね?まずは、mBotの前部分に、キューブをしっかり囲うような機構を取り付けて、mBotでキューブを押し出すようにするのがいいでしょうかね。そのうえで、ラインフォロワーセンサーで、白線を走らせながら、超音波センサーで障害物(キューブ)を検知したら、キューブの方向にmBotを走らせて、押し出したら、バックして。。。というようなスクリプトですかね。いずれにせよ、3つすべてクリアするのは、結構難易度が高いものと思います。

独立任務タスク7:地下水のデータを監視(2018日本大会では中学生のみ)

MakeX スターター タスク 地下水のデータ測定画像地下水データの監視は、上の画像のように置かれた黄色いカードを地下水に見立てて、その量(カードの数)をカウントして、その数をLEDマトリクスに表示させるという競技です。カラーセンサーが必須ですかね。上の画像でいえば、5つのカードがおかれているので、LEDマトリクスに「5」と表示されれば20点です。カードがおかれている数は、大会では、2個かもしれませんし、4個かもしれません。これは、そんなに難しい感じはしませんが、点数は20点です。

同盟任務タスク1:家庭ごみを燃料ガスに転換

MakeX スターター タスク 家庭ごみを燃料ガスに転換 画像

「家庭ごみを燃料ガスに転換」のタスクは、2チーム合同で取り組む任務です。青チームは、「青のXエリアから出発して」黄色いキューブをXのエリア(↑の画像では切れていますが下にXエリアがあります)に持って行ければ10点。赤チームは、黄色いキューブが取り除かれた後に。赤のXエリアから出発して、青チームのmBotが走行したルートを通過できれば10点です。同盟任務なので、点数というのは、両方に与えられるものなのか?ルール説明書では、読み取れなかったので、ちょっと未確認なのですが、その辺は、また、大会関係者や参加ご経験者にお会い出来る機会があれば聞いてみたいと思います。

同盟任務タスク2:砂漠で木を植える

MakeX スターター タスク 砂漠への植林 画像「砂漠に木を植える」タスクは、上のように配置された木を、どちらかのチームが中継所に持っていき、もう一方のチームが中継所から砂漠エリアに配置させるものです。

砂漠の植林ルール説明

出典:MakeX公式HPより

左の画像のように、木がおいてあるエリアから、まずは、中継点(Transit station)に木を移動させると一つの木ごとに10点。2つ成功すれば20点です。そして、中継点から、砂漠エリアに移動させれば、その木ごとにさらに10点が加算されます。

青チーム・赤チームどちらが、どの役割をするのかは、2チームで話し合って決める競技ですね。

スタート地点が、青と赤の線で囲われた四角いエリアからの出発になりますので、ただ木をmBotに押させて移動させるということは出来ません。なので、一度木に近づいたら、mBotに何かしらの機構駆動させて、木を引っ掛けてmBotにもっていかせるということが必要なタスクです。9gサーボモータでの機構駆動制御が必須のタスクですね。

 

同盟任務タスク3:水面を清掃する(2018日本大会未設定)

MakeX スターター タスク 水面を清掃する「水面を清掃する」タスクは、一方のチームがA地点(下図参照)までの距離と同じ距離に、B地点(下図参照)の黄色いキューブを移動させると10点、もう一方のチームがB地点から移動させたキューブとの距離と同じ距離にC地点(下図参照)においてあるキューブを移動させれば、さらに10点です。

これは、超音波センサーで距離を計測して、mBotを回転させ、その距離と同じだけ移動させるようにmBotを時間制御で走行させるプログラムを書く必要があります。キューブがおいてある地点は、3種類なので、それぞれの距離を測っておき、その距離に応じてmBotを移動させる時間を計っておく必要がありますね。このタスクは、初心者が超音波センサーとmBotの時間による走行制御を学ぶ材料としても、面白いと思います。

水の清掃ルール

出典:MakeX公式HPより

同盟任務タスク4:森の舞踏会(2018日本大会未設定)

MakeX スターター タスク 森の舞踏会森の舞踏会は、一方のmBotが緑のエリアに入って音楽を演奏し始めたら、その音楽を検知して、もう一方のmBotが緑のエリアに入って、回転させる競技です。緑のエリアで、音楽と回転が3秒以上シンクロすると、10点もらえる競技です。

 

世界中でタスク動画がアップされています

世界中の参加者さんの練習風景とかがアップされていたので、載せておきますね。

 

そして、この動画は強烈です。凄いなあ

MakeXの各タスクをレビューしました。一応、大会主催者が発行している英語でのルール書を読みながら書きましたが、私の解釈が間違っている部分がないとは言えませんので、その辺は寛大なお心でご覧ください。間違ってたら、ご指摘メールとかも頂けると幸いです。

ちなみに、時間があれば(笑)、実際に私の方でプログラムして各タスクに取り組んでみたいと思います。MakeXのタスクを取り組むこと自体がかなりプログラミング学習になると思います。