MakeblockのロボットDIYプラットフォームを活用したロボットコンテストであるMakeX2018には、エントリーレベルの「スターター」・ミドルレベルの小学生向けの「チャレンジ」・ハイレベルの中学生向け「プリメール」の3つのテーマ(部門)があります。2018年に初めて開催された日本予選大会では、エントリーレベルの「スターター」が開催されました。

2018 MakeXのテーマは「Blue Planet」

2018年のMakeX-スターター部門での競技テーマは、「ブループラネット」でした。地球の環境を守るため、自らが排出する汚染物を改善する新たなロボットを設計する責任があるというミッションの元、競技マット「ブループラネットアリーナ」上に設定された様々なタスクをmBotに遂行させるという競技です。

MakeX2018 ブループラネットアリーナ画像

※出典:MakeX日本公式HP(makex.jp)より。ブループラネットアリーナの全体像

2018年MakeX Starterの競技概要

MakeXスターターの公式ルールでは、全部で11個のタスクがあり、そのタスクをクリアするために、事前にmBotを改造・プログラミングし、本番でその事前にプログラミングされた改造mBotを動かしてタスクを遂行させるというものです。

競技は、一つのアリーナで、2チームが行います(青チーム・赤チームで1チーム2名)。このチームは、競技当日にどの組み合わせになるか決まるようです。11個のタスクのうち、7個は、自分のチームで遂行できるタスク(独立任務)で、残りの4つは、2チーム合同で遂行するタスク(同盟任務)です。競技は各タスクをクリアしたかで点数が加算され、その点数によって、全体チームの順位づけがされるので、同じアリーナで一緒に競技をしている2チームは、対戦する敵同士という感じではありませんね。協力しあう関係、コミュニケーション力が必要になります。このルールが私はとても好きなところです。どのようなタスクなのかは、↑の動画を見ていただけたらと思います。

また、MakeX日本大会の公式ページによると、今回の日本大会はこのように位置づけているそうです。

今回の競技は初心者に適した、難易度の低い競技プログラムです。
ブループラネットの参加は、小学生部門、中学生部門の2グループがあります。
mBotを改良してプログラミングすることで、競技者は独自で作業したり、チームメートと協力して競技会の特定のタスクのクリアを目指します。ブループラネットは、環境保全からインスピレーションを得た競技であり、
主にプログラミング、論理的思考、コミュニケーション力などの能力を競います。
 引用元:MakeX日本公式ページより
日本大会では、上の公式ルールで紹介されている11タスクのうち、5つの独立任務と2つの同盟任務が設定されていました。
 

繰り返しになりますが、基本的には、mBotを今回の競技用に改造して、設定された競技タスクを行うことで、点数を競う競技です。そして、このmBotを今回の競技用に改造する為に、いくつかMakeblockのセンサーを購入しないといけないというところが、まあ、何というか、Makeblockの商売上手なところです(冗談です)。

MakeX参加キット

出所:MakeX日本大会公式ページより

 

タスクを遂行できるようにmBotを改造するためには、MakeXスターターアドオンパックが必要なわけです。さらに、自宅で練習するためには、スターターアリーナキットを購入した方がいいみたいなんです。両方買うと、税込み35640円になります(泣)。普通というか、mBotを使ったプログラミング教室を開いているところでは、たぶん、アリーナキットを購入して、生徒さんに無料で練習してもらっているみたいなこともされたかと思います。ちなみに、MakeX日本大会の説明会で伺ったところ、世田谷ハツメイカーというロボット教室では、アリーナ会場を開放して無料で練習していいということにされていたそうです。

で、私は、まあ、特に自分でロボット教室開いているわけでもない、単なるモノ好きなオッサンなのですが、Makeblock活用情報サイトである当ページを趣味で運営している関係上、これまた、MakeXスターターアドオンパックとアリーナキットを自腹購入したわけであります(笑)。

※2019年1月24日追記:MakeX2019のテーマが発表されました。それを見たところ、2018年のアリーナキットは、2019年には使われないでしょう(笑)。
 アリーナのレイアウトが変わっているようです。ただ、アリーナキットに設置する小道具類は概ね同じようなものになっているようです。タスクについても、難易度は上がった気がしますが、センサー(カラーセンサー・ラインフォロワー・超音波)やサーボモーターなどは同じものを使って取り組めそうです。

MakeXスターターアリーナキット梱包箱

アリーナキットが入っている梱包箱は2個口で送られてくる。

2018 MakeXアドオンパック&アリーナキット開封の儀

たぶん、こんな開封の儀をブログで載せているモノ好きは、日本では私だけだと思われます(笑)。

MakeX スターター アドオンパックの中身

MakeXのスターターアドオンパックには、 タスクの遂行に必要なセンサーや機構部品が入っています。パーツリストとしては、こんな感じです。

MakeX2018 スターターアドオンパック部品リスト

※このアドオンパックには、組立説明書はない

 

特徴的な部品をいくつかピックアップしてみます。

①カラーセンサー

カラーセンサーは、日本で容易に手に入るMakeblockの各ロボットキット=mBot/mBot Ranger/Ultimate2.0/mBot拡張パックには入っていないものです。カラーセンサーは、黒、白、赤、青、黄、緑の計6色を認識できます。青と白の入力に対応しています。もちろん、mbotのmCoreで対応可能です。

Makeblockカラーセンサー外観画像

②RGBラインフォロワー

RGBラインフォロワーセンサーも、MakeXアドオンパックならではのモジュールです。mBotに入っているラインフォロワーセンサーとは違って、4つのLEDライトを送信し、4つの受光部で受信して、白や黒のライン以外の、様々なラインの色の濃淡を学習させてを判定することが可能です。入力は青と白のポート対応です。

RGBラインフォロワーセンサー外観写真

③オーディオプレーヤー

オーディオプレーヤーは、マイクを内蔵していますので、音声を録音する事が出来ます。また、SDカードスロットがあるので、そこに音楽ファイル入りのマイクロSDカードを挿入して、音楽再生をすることもできます。MakeXのアドオンパックには、親切にマイクロSDカードも入っていて、モジュール自体にマイクロUSBコネクタがあるので、直接音楽ファイルを書き込める仕様になっているようです。あ、書いてて思ったんですが、これがあれば、LEGOのマインドストームのと同じ音声再生機能をmBotに追加できるんですねえ。

Makeblockオーディオプレーヤー

④三角の機構部品

機構部品については、色々ある中で、三角のプレートと、120°のブラケットがありましたが、これは確か、これまでのmBotシリーズの中にはなかった機構部品のような気がしています。

MakeX機構部品

⑤ギヤモーター

makeX拡張パックには、DC6V/312RPMのギヤモーターがついています。makeX2018スターターの規定ですと、モーターは、mBotにもともとついているDC6V/200RPMか、こちらの強力なモーターかどちらかを使用しなければならないとあります。

makeX2018アドオンパック 6V/312rpm ギヤモーター画像

その他にも、マイクロSDカード、LEDマトリクスセットや、9gマイクロサーボセット、RJ25アダプタもついているので、まあ、値段は妥当ですかねえ(笑)

それでまあ、世界中のmakeX参加者の動画を参考に作ると、大体、皆さんこんな感じのモデルを組んでいます。ちょっとバランス悪いですかね。

makex2018 mBot改造モデル 正面図

makex2018mBot改造モデル 四面図

一旦、こんな感じで組み立てて、あとは、タスク攻略の練習をしながら、微調整って感じですかね。重すぎて、うまく走らないかもしれませんね。あ、当然ながら、mCoreでは、↑の画像のようなフル装備だと、ポートが足りません(笑)

MakeX スターターアリーナキットの中身

スターターアリーナキットは、MakeXの競技フィールドのセットです。約2mX2mの正方形のアリーナのマットと、その上に置く、タスクの為の機構部品や、四角いスポンジとかと、セッティングの為の説明書が同梱されています。

アリーナキットの付属部品画像

このページの冒頭で紹介したタスク設定するために組み立てる機構部品は、4種類です。

大気データ入手タスク用

MakeX大気データ観測タスク用機構部品の画像

 

火力発電所の解体タスク用

MakeX 火力発電所解体用タスク機構部品の画像

電源を切るタスク用(日本大会では設定されていませんでした)

MakeX 電源を切るタスク用機構部品の画像

 

煙突を取り除くタスク用(日本大会では設定されていませんでした)

MakeX 煙突を取り除くタスク用機構部品の画像

アリーナパックの機構部品は、構造は簡単ですが、イモネジを多用するので、割と細かい作業が必要で、1時間くらい組立に時間がかかりました。