Makeblock社のロボットキットを活用した世界的なロボットコンテスト「MakeX」

STEM教育が注目されていく中で、STEMの中の一つの分野というか、要素として、プログラミング教育が重要だ!といわれています。まあ、その辺が良いか悪いかは私は教育者ではないので、専門的な意見は言えませんが、少なくとも、どのようなテクノロジーによって今の世の中が便利になっているかという事、簡単でもいいので機械やロボットやインターネットとか、コンピューターとかの仕組みについてを子供のころから学ぶことは、今後生きていく中では、必要なことだと思ったりはします。

で、そのプログラミング教育のツールとしてよく使われるのが、ロボットキットを使っての学びなのですが、どのロボット教育キットにせよ、それを活用したロボットコンテストが実施されているケースが多いですよね。

有名なところですと、WROというロボットコンテストで、世界大会までつながる大規模なロボコンです。そのロボコンには、LEGOマインドストーム(NXTやEV3)の使用が推奨されているようです。(LEGOブロックじゃなくて他の部品を組み合わせてもよいようですが)

LEGOマインドストームを使ったロボコンは、国内の他の団体主催でも行われていて、例えば、組み込みシステム技術協会という団体が、ETロボコンというのを開催しています。その他にも、ロボット教育キットを開発したメーカーが主催となってそのツールを活用したロボコンが実施されているようです。アーテック社のロボコンなんかもありますね。

親の立場として、子供にロボットプログラミングを学ばせる機会を作ろうとする場合、どの教室に行かせるか?、自分で自宅で学ぶか?、などを考えると思いますが、その場合に、どのロボットツールで学ぶかが、教育予算的にも重要になったりします。

どのロボットツールで学ぶべきか? 価格以外の視点として、使用するロボットツールを活用したロボコンが、大規模に行われているか?というのが、一つの指針となります。

仮に、親として、子供にそこまで本格的に学ばせようと思うっているわけではなかったとしても、折角、大切な時間とお金をかけるわけですから、学んだことが発揮できる場が、しっかりと用意されているのといないのでは、子供のモチベーションにも影響が出てくるので、ここ重要じゃないかと思います。

そんな中で、ロボットによるSTEM教育ツールの世界的なブランドに急成長しておいるMakeblockも、ロボコン「MakeX」を2017年から開始しています。私が、Makeblockに関心をもってこのブログをはじめたのも、この世界的なロボコンが行われているというのが、重要な要素だったりしました。

前置きが、長くなりましたが、ここでは、MakeXとは?というところを、ネットの情報や、日本大会の説明会なども参加したので、そこで聞いたことをもとに、まとめてみたいと思います。

2019年6月19日追記:MakeX2019日本大会は、東京沖縄で開催され、テーマは「City Guardian」になりました。
参考記事:MakeX2019日本(東京・沖縄)大会の競技概要 

MAKEXとは?

「MakeX」とは何ぞやといえば、一言でいうと、Makeblock社のロボットDIYプラットフォームを活用した世界的なロボットコンテスト。ですが、もう少し詳しく見ると、Makeblock社のHPでは、このように書かれています。

MakeXはロボットコンテスト、Makerathon、STEAMカーニバルなどの活動を通じて、創作意欲を刺激して青少年の成長を導くことを目的としたロボット競技プラットフォームです。

MakeXロボットコンテストの主な活動として、STEAM教育を核とした世界各国でのロボットコンテストがあります。ハイレベルな競技を通じて、技術革新や教育革新の促進に取り組むとともに、青少年が楽しみながら体系的に科学、技術、工学、アート、数学などの知識を学習でき、日常生活にも応用できるよう工夫しています。

同時にMakeXは青少年が協力し合いながら創造し、苦労や喜びを共に分かち合う中で成長するというコンテスト文化を奨励しています。 引用元: Makeblock社HPより

これを見てみると、ロボットコンテストを主活動としつつ、様々なロボット教育・競技イベントのプラットフォームという位置づけなんですね。

MakeXの特徴

MakeXのミッション

MakeXは青少年が自己発見、自己向上、自己達成できるプラットフォームを提供し、よりよい教育に寄与します。MakeXは青少年が苦労や喜びを分かち合う中で協力し、協力する中で創造し、創造する中で成長し、自己実現を達成することを応援します。MakeX はSTEAM教育を核としたロボットコンテストのグローバルリーダーを目指しています。 引用元: Makeblock社HPより

ミッションを見ると、主に青少年の教育促進という位置づけのようです。他のロボコンだと、企業の技術者が本格的に取り組むものもありますが、MakeXは現在の所、小中学生くらいを参加対象としている感じですかね。2018年のMakeX日本大会でも、小学生の部・中学生の部の2つが設定されていました。

MakeXの精神

MakeXのコア精神:創造、共有、協力

チームメイトでもライバルであっても、積極的なコミニケーションをとり合いながら、互いに学び、協力し合って学習することを通じて、成長する楽しみを体験できます。 引用元: Makeblock社HPより

ここが面白いですよね。競技ルールにもありますが、自分のチームだけで課題に取り組んで点数を競いつつ、対戦する相手のチームと協力しながら取り組むタスク(課題)もあります。これがあると、その競技場で初めて会った相手チームと、コミュニケーションをとる必要がありますので、この辺って、もし、子供のころから、色々な国・地域の人と交わる体験をするのに本当に役に立つ競技だと思っています。ちなみに、世界大会に出場する際は、日本代表には通訳がつくので、言葉の心配は必要ないとMakeX日本大会の説明会のご担当者さんは仰っていました。

2018年の12月に行われた世界大会は3つのテーマを実施

2018年12月7日~9日に行われた 2018 MakeX Robotics Competitionは、中国の広州南沙スタジアムで開催されました。世界中の50以上の都市での数か月に渡っての予備競技がされた後に、世界中から約350チームが決勝大会に参加しました。もちろん、日本からも数チームが参加されたようです!

ちなみに、ヨーロッパ、アメリカ大陸、アジア、そしてオセアニアの20カ国から集まったそうなので、そういう意味で、すでに、他のロボットプラットフォームのロボコンよりもかなり規模が大きい感じです(もちろん、ロボコンによって目的とか色々ありますので、規模が大きいとか、世界中から参加者がいるから優れているという事ではないですが )。

2018年のMakeX世界大会では、3つのテーマイベントで構成されていましたよ。

MakeX – スターター Blue Planet

MakeXスターターは小中学生のエントリーレベルの参加者を対象とした競技です。2018年は、「Blue Planet」というテーマで行われました。主に、mBotを正確かつ、自律的に走らせることができるようにセンサーをプログラムおよび使用する能力を競うようなルール設計です。

相手チームのロボット同士で戦ったり、速さを競うみたいな対決するというよりは、自分自身がタスクをクリアできるかどうかで点数を競うというものですね。

日本大会では、こちらの「スターター」の予選大会が行われていました。

MakeX スターター競技画像

出典:MakeX公式ブログより

 

MakeX – チャレンジ 星間探査

MakeX Challenge(MX-C)は、小学生向けの競技で、2018年のテーマは「星間探査」だそうです。ちょっと、このルールを正確には把握していないので、あまり適当な事はここでは書けませんが、どうやら、エネルギーを表す黄色いブロックを集めて、指定されたエリアに積み上げることを競うような競技のようです。「エネルギー」ブロックをつかみ、エネルギーブロックが高いほど、多くのエネルギーが得られる=高得点のようです。このレベルは、スターターにはなかったロボットを使って物をつかみ、積み重ねるという制御が必要なので、より正確さを求めたロボットの組み立て・プログラミングを学ぶ必要があるようですね。

MakeX チャレンジ競技画像

出典:MakeX公式ブログより

MakeX – プレミール Siege and Guard

MakeX Premier(MX-P)は、中学生向けの競技イベントです。2018年のテーマは「Siege and Guard」です。ロボットを使ってボールを投げて相手のロボットやボトルみたいなのを倒す対戦型の競技のようです。こちらも、詳しいルールまでは把握していませんが(笑)、どうやら3つのテーマの中で、一番、観客が注目する競技らしいです。確かに、動画で、その雰囲気が見られますが、ゲーム対戦みたいな感じのようなので、見ていても楽しい感じです。

2018MakeX-World-Championship_image_005_Competition

出典:一般財団法人STEM教育協会HPより

結構、本格的なロボットを組み立てなければいけないので、かなりハードルは高いですね。ただ、この辺のロボット競技に参加できる子供たちの数が中国とか、他の国でどんどん増えているようなので、日本も、負けずに頑張っていきたいところですね。

 

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