MakeX2019のStarterのテーマは「City Gurdian」

 MakeXとは、STEAM教育ソリューション企業Makeblock社が中心となり、青少年の創造性や仲間と協力して課題を解決していく力などの育成の目的として、2016年から始まり、毎年開催されている世界的なロボットコンペティションです。

 12月に中国(2019年は深セン・広州・香港のいずれかになる予定)で実施される世界大会への出場を目指し、世界30か国以上で、100以上の予選大会が行われ、参加チーム総数は10000チームを超える規模になっています。日本でも、2019年9月に東京で、2019年11月に沖縄で開催される予定です。

 MakeX2019は、その競技のレベルや年齢によって、4つの部門が開催されます。4つの部門全てで共通するテーマは、「City Lights」。
 各部門で様々なミッションが課せられ、そのミッションを参加チームが作ったロボットでクリアしていくという流れですが、そのミッションは、全て「都市問題を解決する」という設定になっています。 

MakeX2019の4つの部門の図

 2019年に東京沖縄で開催されるMakeX2019は、上記の4つの部門のうち、エントリーレベルである「MakeXーStarter」という部門が実施されます。

 MakeX-Starter部門のテーマは、「City Gardian」で↓の画像のような競技エリアに設定された10個のミッションのうち、6個のミッションに取り組んで得られるポイントでチームランキングが決まる仕組みです。

Make2019 CityGuardianアリーナ

 上の画像の、左半分が、Autmaticステージと呼ばれるエリアで、右半分がManualステージと呼ばれるエリアです。 

MakeX2019ーCity Guardianの概要

City Gardianの基本情報としてまず理解しておきたいのがこちらです。

参加者

・チームは、1名~2名(6~13歳または12歳~16歳・但し各地域の大会により、小学生部門・中学生部門など個別の制限が設けられる可能性はあり)
・チームには、必ず1~2名のメンターがつく(保護者や所属している塾の講師など)メンター1人につき4チームまで担当することが可能。

アライアンスでゲームを行う仕組み

Makex2019_アライアンスの説明

 MakeX2019ーStarter部門の大きな特徴として、アライアンスという仕組みがあります。参加チームは、事前に青チーム・赤チームにランダムに割り当て、その青、赤チームの2チームが、同じアリーナでシングルマッチ(ゲーム)を行います。 

 1ゲームは、AutmaticStage2分30秒、ManualStageが1分30秒の合計4分で行われます。
 Autmaticステージには、青チーム・赤チームが別々に取り組むミッション(独立任務ーIndependent Mission)と、青チーム・赤チームがお互いに協力して取り組むミッション(同盟任務ーAlliance Mission)があります。
 Manualステージには、青チーム・赤チームがお互いに協力して取り組むミッション(同盟任務ーAlliance Mission)のみがあります。

City Guardian 競技時間内訳 

利用するロボット

 利用するロボットは、基本はMakeblock社のmBotです。そのmBotを、競技に必要なセンサー・機構部品・Bluetoothコントローラーの入ったMakeX2019アドオンパックを利用して、改造します。

MakeX2019の東京大会向けに販売されるのは、以下の4種類です。

■MakeX2019スターターキット
mBot+MakeX2019用のアドオンパックがセットになったもの
Makex2019スターターパック画像

■MakeX2019アドオンパック
MakeX2019用のアドオンパックのみ

2019MakeXアドオンパック画像

■MakeX2019アップグレードパック  for 2018 Blue Planet
MakeX2018(テーマ:Blue planet)のアドオンパックを持っている人向けに、MakeX2019で追加になったパーツのみがセットになっているもの

MakeX2019アップグレードパック画像

■アリーナパック
MakeX2019のアリーナ・障害物などのパーツがセットになったもの。基本的には、このアリーナで事前に練習して、mBotにプログラムを組まないと、出場してもゲームにならない。 

MakeX2019スターターアリーナパック画像

エンジニアリングノートを提出する

 MakeX2019では、エンジニアリングの提出が義務付けられています。ノートへの記録は競技への準備過程全体を通じで実施される必要があります。提出方法については、各大会で変わる可能性があるので、参加する運営本部に確認しましょう。

 エンジニアリングノートに記入する内容は主に、mBotをミッションをクリアする為に改造した試作品設計から構築、練習を重ねたうえで改良していくと思いますので、その最終修正まですべての改善点を記録しなくてはいけません。原案、設計図、計算過程、回線図等の画像を取っておき、エンジニアリングノートに記入する必要があります。その他、チーム紹介などの記入が必要です。

 エンジニアリングノートは、大会当日の競技のスコア・ランキングには影響は与えませんが、優れたエンジニアリングノートには表彰がされる予定です。また、教育的側面としても、改善していった過程を記録することは、非常に大きな学びを得ることが出来ると思います。

アワード(表彰)

MakeX Robotics Competition 2019 東京大会では、以下の表彰を行います。

■大会当日に実施された競技のランキング成績によって、1位・2位・3位のアライアンスチーム(2チームずつ)をそれぞれ表彰します。
1位:チャンピョン 決勝で同じアライアンスを組んだ2チーム 
2位:ランナーアップ 決勝で同じアライアンスを組んだ2チーム 
3位:セカンドランナーアップ 決勝でアライアンスを組んだ2チーム

■競技の得点以外にも以下の表彰を行います。
1:アピアランス・デザイン・アワード 1チーム
2:エンジニアリング・ノートブック・アワード 2チーム
3:アライアンス・コラボレーション・アワード 同じアライアンスを組んだ2チーム

4:チームカルチャー・アワード 1チーム
5:コンペティション・スピリット・アワード 1チーム
6:アウトスタンディング・メンター・アワード 2名

MakeX2019-City Guardian ミッション概要

 City Guardianのミッションの概要は、↑の動画通りですが、大会当日は、10個のミッション全てに取り組む必要はなく、事前に日本大会運営者からアナウンスされたミッション(6つ)に取り組む格好です。

ミッションに含まれる主なプログラミング要素は以下で、
・RGBラインフォロワーセンサーによるライントレース走行
・サーボモータを使った機構制御による障害物の移動
・超音波センサーによる距離測定
・カラーセンサーによる赤・青・緑の識別
・LEDの制御
・Bluetoothコントローラによる手動操作
・モードの切り替えetc..

MakeX2019のミッションクリアに必要なものは、通常のmBotのパーツに加え、カラーセンサー・RGBラインフォロワーセンサー・オーディオプレーヤー、サーボモーターです。これらのパーツはは、MakeX2019のアドオンパックとして購入が可能です。

使い方に関しては、以下に、まとめてありますのでご参照頂けたらと思います。
参考記事:RGBラインフォロワーでMakeX2019攻略 基本編
参考記事:RGBラインフォロワーでMakeX2019攻略 上級編
参考記事:MakeX2019攻略 カラーセンサーを使いこなす
参考記事MakeX2019攻略 オーディオプレーヤー使用法
参考記事MakeX2019攻略 サーボモーターの使用方法
参考記事MakeX攻略 障害物との距離と同じ長さを走行させる

 10個のミッションを確認する前に前提として理解しなければいけない事が、以下です。

青チーム・赤チームがランダムに組み合わされてゲームを行う

 MakeX2019-スターターのCity Gauardianは、選手1~2名で構成されるチームが、大会運営者によってランダムに組み合わせされ、2チームが、同じアリーナと呼ばれる競技エリアで、青チーム・赤チームに分かれてミッションを遂行します。
 基本的には、合計獲得ポイントを元にしたランキングの順位を競うため、組み合わされた青チーム・赤チームで勝敗を競うものではありません。

MakeX2019アリーナ

 

10個のミッションには、独立ミッションと同盟ミッションがある

 同じアリーナ(競技場)に、2チームが集まり、青チーム・赤チームに割り当てられます(割り当ては、大会運営本部がランダムに決定)。

赤チームに割り当てられたチームは、↑のアリーナの赤いスタートエリアからスタートし、青チームに割り当てられたチームは、青いスタートエリアからスタートします。
 
 10個のミッションには、各チームそれぞれのチーム単独で遂行する独立ミッション(Independent Mission)と、青チーム・赤チームが協力して取り組む同盟ミッション(Allaiance Mission)があります。

Autmaticステージのミッションは9個、Manualステージのミッション1個

 ミッションは、Autmaticステージで行うミッションと、Manualステージで行うミッションがあります。Autmaticステージのミッションは、事前にmBotにミッションクリアの為のプログラムをアップロードしておき、それを実行するものです。

 Manualステージで行うミッションは、Bluetoothコントローラーで、mBotを操作して、取り組みミッションです。

10個のミッションはAIM・AAM・MAMの3つに大別される

上記の、10個のミッションは、独立ミッション・同盟ミッション、Autmaticステージ・Manualステージかによって、AIM・AAM・MAMの3つにカテゴリ分けされています。

AIM(Autmatic Independent Mission)

AIMは、赤チーム・青チームそれぞれのチームが単独で取り組むミッションで、なおかつ、事前にプログラミングをしてきたmBotで指定されたミッションを遂行するものです。プログラミングを実行すれば、自動でmBotがミッションをクリアするように求められるため、「Autmatic」ステージと呼ばれています。M1~M6がAIMです。

Autmatic Independence Mission 

実際の本番では、AIMの6つのミッションのうち3つのミッションに取り組むことになります。
※取り組むミッションは大会10日前に発表されるため、それまでの準備期間では、念のためすべてのミッションに対応できるように準備しておく必要があるでしょう。

ミッション1「省エネスイッチ」の詳細
ミッション2「充電ステーション」の詳細

AAM(Autmatic Independent Mission)

 AAMは、青チーム・赤チームが共同で取り組むミッションです。それぞれ事前にプログラミンしたmBotを使い、2つのmBotを連携させてミッションに取り組みます。双方で協力しないと、ポイントが獲得できないため、プログラミング能力だけでなく、コラボレーション能力・コミュニケーション能力が求められるミッションです。

Autmatic Alliance Missiom 日本大会では、AAMの3つのミッションのうち2つのミッションに取り組むことになります。
※取り組むミッションは大会10日前に発表されるため、それまでの準備期間では、念のためすべてのミッションに対応できるように準備しておく必要があるでしょう。

 尚、アライアンスミッションは、一緒に取り組み相手チームの能力によって、獲得できるポイントに影響が出てきます。
 従って、ランダムに組み合わされた2チームによって、ポイント獲得に不公平が出ないように、予選ラウンドでは4回、別々の組み合わせでゲームが行われ、組み合わせによる不公平を減らす工夫がなされています。

MAM(Manual Independent Mission)

MAMは、2019年から設定されたミッションです。AIM・AAMといったAutmaticミッションではなく、当日、Bluetoothコントローラで、mBotを操作して取り組むミッションです。コントローラを使って手動で操作する為、「Manual」ステージと呼ばれます。

Manual Alliance Mission

 ミッションに使うBluetoothコントローラは、MakeX2019アドオンパックに含まれているMakeblock社製のもの利用する必要があります。

Makeblock Bluetoothコントローラー

 競技時間は、AIM・AAM合わせて2分30秒。MAMが1分30秒。合計4分で1ゲームという仕組みです。

実際に大会で取り組むのは6つのミッション

 これまでも書いたように、大会当日に取り組むミッションは、6個です。どのミッションに取り組むかどうかは、大会運営サイドで10日前に決定し、事前に発表されます。

選択されるミッションは、AIMが3つ、AAMが2つ、MAMが1つで、以下のような表の組み合わせからセレクトされます。

MakeX2019ミッション選択方法の表

他国開催の選択の例をみると、以下のようなアナウンスがされています。
レバノン大会では、M1・M3・M6・M7・M9・M10
オークランド大会では、M2・M4・M6・M7・M9・M10

M9とM10は必ず含まれますね。

makeXミッション全景

※M1・3・5・8・9の例:青いエリア・赤いエリアは、ミラーになっており、両チームが同時にそれぞれのエリアで同じミッションに取り組む

大会当日の競技プロセス

 大会当日は、予選ラウンドで、1チーム4回ゲーム(1ゲーム4分)に取り組み、予選ラウンドの総得点ランキング上位チームが決勝ラウンドに進みます。
 決勝ラウンドでは、3回ゲームに取り組み、その3回で最も得点ポイントが高いゲームを、そのチームの決勝ラウンド成績とし、その得点上位チームが世界大会出場権を得られるという仕組みです。

予選ラウンド

参加チームは予選ラウンドにおいて4試合に参加します。4試合のアライアンスチームは、大会運営本部によってランダムに割り当てられます。4試合の総合ポイントで順位が付きます。

決勝ラウンドでのアライアンスチーム選定

予選のランキングに従い、上位チームはアライアンスチームの選択を行います。ランキングの上位半分のチームは、自分たちが選ばれたときに拒否する権利を有します。一方会半分のチームは拒否する権利を有しません。

このセクションで形成されたアライアンスチームは、決勝の間ずっと固定となります。

尚、上位チームの数は、各大会の参加チームの総数によって変わります。
例えば、
32~50チームが参加する大会の場合は、16チーム。
51チームから100チームが参加する大会の場合は、32チームです。


決勝ラウンド

 アライアンスチームは、決勝ラウンドにおいて3ゲームを全て同じアライアンスで行います。赤チームと青チームかは、自分たちが相談して決めます。
 
 3試合で最も高い得点が、決勝ラウンドにおける最終的な総合アライアンスポイントとしてカウントされます。最終的な総合アライアンスポイントが高い方が上位の順位となります。アライアンスチームでの順位なので、当然ながら、1位は2チーム・2位は2チーム・・となります。

大会参加チーム数により、12月に行われる世界大会の参加可能チーム数が決まります。

■参加チームが50チーム以内の場合 →1位のアライアンスチーム(2チーム)
■参加チームが51チーム以上の場合 →1位&2位のアライアンスチーム(4チーム)

 

このページの規定は、当サイト管理人が、MakeX2019公式ページ( http://makex.io/en )にあるルールガイド(2019 MakeX City Guardian Technical Guide V1.1)を翻訳し、咀嚼し、一部は、MakeX.ioの本部に問い合わせたうえでの解説になりますが、各予選大会ごとに、細かい部分は、その大会独自の規定になる可能性があるため、あくまでも参考としてお読み頂き、不明な点があれば、必ず参加する大会の運営本部にお問い合わせ下さい。本ページに関しての記載事項と参加する予選大会・世界大会での適用される規定とが違ったとしても、当サイトは一切その責任は負いません。