Makeblock社のSTEM教育用小型シングルボードコンピューター「Halocode」。学校教育などで活用されつつあるMicobitの有力な対抗馬です(笑)
このページでは、Halocodeを使ったプログラミングを行う際の準備方法を見ていきます。
プログラミングソフトウェアは、mBlock5を使う
Halocode(ハロコード)は、中国の急成長ベンチャーのMakeblock社が開発した小型マイコンボードです。ちなみに、ベンチャーと言いましたが、既に従業員500人を超え、世界中に450万人以上のユーザーを誇るSTEAM教育ソリューション企業です。
Makeblock社は、これまでに、教育用プログラマブルロボット「mBot」や「CodeyRocky」、更に、電子ブロック「Neuron」を世に出してきました。それらのハードウェアをプログラミングするためのソフトウェアは、Makeblock社が無償で提供しているmBlock5です。
mBlock5のダウンロードはこちらのページから可能で、Windowe、Mac、タブレット、ipad、Android、iPhoneに対応しています。
mBlock5には、Makeblock社製品以外にも、ArduinoやMicrobitのソフトウェアライブラリが用意され、プログラミングをすることが可能です。
HalocodeとPCは、USBケーブルかBluetoothで接続可能
HalocodeをプログラミングするためのソフトウェアmBlock5をPCにダウンロード・インストールしたら、早速、Halocodeを接続しましょう。
まずは、mBlock5でHalocodeを認識させる準備をします。
下の動画を参考にしてみてください。
上の動画の最初の時点では、Halocodeは左側のデバイス部分には表示されていません。ここに、Halocodeを表示させる必要があります。
尚、デフォルトでは、CodeyRockyが表示されているので、必要に応じて、削除するなどしておきましょう。
さらに、初めて、Halocodeを認識させる際は、一度、makeblockのサーバーにあるライブラリをPCのmBlock5内にダウンロードする必要があるため、最初だけネット接続が必要です。
一度、ライブラリをPCにダウンロードすると、右上に緑の↓マークが表示され、そのマークがあるデバイスは、インターネット接続をしなくても認識し、プログラミングすることは可能です。上の動画では、Halocode以外は、緑のマークがあるので、全てPC側にダウンロード済みにという事ですね。
ここまで来たら、PCとHalocodeを接続します。その接続方法は2通りです。
1、USBケーブルでHalocodeを接続
一般的には、こちらのUSBケーブルでの接続になるでしょう。下の画像のように、PCとHalocodeを接続します。ちなみに、Halocode側のコネクタはMicroUSBです。
PCのUSBポートに接続したとは、下の動画のように、mBlock5にHalocodeを接続します(認識させます)。ちなみに、よくありがちな接続できない問題の大半は、USBケーブルがデータ通信に対応していない給電のみのモノを使っている場合です。
上の動画では、COM3のUSBポートに接続されていると表示されていますが、お使いのPCによっては、COM5だったりします。
尚、ここでよくあるソフトウェアだと、COMポートが何番のCOMポートにUSBケーブルが挿されているかを、デバイスマネージャー>USBポート、、みたいな感じで確認しなければなりませんが、mBlock5は自動で認識します。
まれに認識されないこともあるかも知れないですが、私の場合は、今のところ100%自動でCOMポートの番号を認識します。これ、地味にいいですね。
尚、Halocodeは、PCからUSBケーブル経由で給電されます。この状態で、mBlock5からプログラムを実行したり、プログラムをアップロードします。
2、BluetoothでHalocodeを接続
Halocodeは、ESP32というBluetooth、WiFi通信モジュールを内蔵したチップセットを利用しています。従いまして、PC(mBlock5)との接続方法には、Bluetooth接続も可能です。
HalocodeとPCをBluetoothで接続するには、PC内蔵のBluetoothでは接続が出来ない場合が多いです。
ただ、Makeblock社の専用のBluetooth送受信用USBドングルを利用すると、簡単にBluetooth接続をすることが可能になります。
Bluetoothドングルに関しての記事:待望!Makeblock専用 PC受信Bluetoothドングル レビュー
このGIF画像のように、ドングルと、Halocodeを近づけ、ドングルのボタンを押すと、自動でペアリング完了します。完了した後、ドングル側のLEDが点滅から点灯に変わっています。
ペアリングさせた後は、↓の動画のように、mBlock5とHalocodeを接続します。PC側はあくまでUSBでデバイスを認識しているだけですね。
Bluetoothで接続する場合、給電は、モバイルバッテリーや乾電池での給電になります。このBluetoothドングルがあると、mBlock5から、無線でプログラム実行、アップロードすることが可能になります。2000円くらいなので、もし、ガチでHalocodeにのめり込む場合は、購入して絶対に損はしません。なんの力もないですが、私が保証します(笑)
Halocodeにプログラムをアップロードする
HalocodeとPCを接続したら、mBlock5にプログラムを作成して、Halocodeにアップロードしましょう。
このプログラムは、Halocodeに搭載されている4つのタッチセンサーのうちの0番の部分を触れると12個のLEDが虹色に光るというプログラムです。タッチセンサーへは、指で触れてもいいですが、金属でも反応するので、↓のGIFではスプーンの柄でタッチしています(笑)
※今回、Makeblock Japan様のご厚意で、日本発売前のHalocodeをお借りし、レビューする機会を頂いております。日本の電波法による技適などは、取得済のモノです。日本発売の時期、価格などは、近く発表されるとのことです。(2019年3月18日追記)
※2019年5月10日に発売開始されました。詳しくはこちら。